< ずっと >

 いつから、なんてそれこそわからない。けれどソレに絶え間なんてなかった。出会った時から、出会ってからも、別れてからも。紛うことなんてない、確かなものがあるから口にできる。

「ずっと君が好きだった。それは今でも変わらない」
「え……」
「多分俺は、ずっとフィリアを好きでい続けると思う。……君がそれに応えないとわかっていても」
「スタンさ、」

 気持は揺らいじゃくれないんだ。掠れた声を出しながら、だから好きでいさせてよ、と懇願した。