< 真っ白な気持ちで紹介したんだ、ほんとだって! >

「俺だってそんなつもりじゃなかったよ」
「ほう、ではなぜあんなことになっている」
「え、それは……フィリア、だったから、じゃない?」
「……」

 否定できないのか、リオンは口を閉ざした。苦笑いをこぼしていたスタンも、あながち間違いではないような気がしたのか笑いを止める。

「……厄介だね」
「……」

 リオンはやはり、何も答えなかった。

斬りかかれたスタン・その後(でも何か無傷っぽい)